スピーカー
- 柄沢 聡太郎さん/(スターフェスティバル株式会社)
- 伊藤 直也さん/(株式会社一休)
ディスカッション
エンジニア組織の構成と背景
柄沢さん
- ラインの組織図とは別に プロダクト単位でのワンチームの組織構成を設けている
- なぜプロジェクト型の組織にしているのか
- もともとビジネスを中心に始まった経緯がある
- 事業部がビジネスを作り、開発は一つのチームでまとまっていた
- 悪くいうと社内外注的なところがあり、タスク割りになってしまっていた
- howとwhyを繋げる組織を作りたかった
伊藤さん
- PMに相当するディレクターとデザイナー、エンジニアでユニットを組んでいる
- チームをドメイン領域で切っている
- ホテル予約までと予約した後でチーム分け
- ホテル予約はユーザーエンゲージメントに注力
- ホテル予約以降は決済などの業務処理に注力
- ホテル予約までと予約した後でチーム分け
- 技術的なアーキテクチャを担当するチームや機械学習周りを担当するチームもある
- ここはエンジニアのみでプロダクト側のチームを支援する役割でわけている
フェーズ/人数規模が異なる会社のCTOの苦労と面白さ
伊藤さん
- 小さい会社はオーナーシップが生まれやすい
- プロダクトへの意識があると開発チームが自走しやすい
- 大きくなると意識的にマネジメントしていかなければオーナーシップ欠如が起こりやすい
- 一休で受託状態になったときはオーナーシップの欠如になってた
- 10人ぐらいの規模なら1つの組織でまとめる
- 50人ぐらいの規模なら1つにするとオーナーシップの欠如が起こる
- 15人ぐらいを超えると責任範囲を明確にして分けたほうがいい
- ドメイン毎に組織を区切るとサイロ化する
柄沢さん
- 業種・業界の違いもあり、インターネットで完結するかしない
- 飲食などは実際にお弁当を作る人はネットに詳しいわけではない
- メルカリを使う人はスマホアプリを使えるなど対象ユーザーによりリテラシーが違う
- 会社も経営層の成り立ちにより使える言語が違う
- メルカリの成功体験を他社で当てはめれるわけではない
- 単なるケーススタディでしかない
- この会社のビジネスや人とうまくやる方法を考える
- 事業規模や人数規模が異なる会社で働く楽しさはいろんなパターンを学べる
- やればやるほど対応できるケースが増えてくるので見える世界が広がる
- 自社に当てはめてどこがフィットするのかトライアンドエラーする
- 他の会社の成功が自社に当てはまるとは限らない
- 兼任をなるべくなくす
- プロジェクトの目的意識やマインドシェアをあげオーナーシップを持たせる
エンジニア組織で大変なことに対して取り組んだこと
伊藤さん
- GoTo トラベルがめっちゃ大変だった
- 税金を使うのでお金周りはちゃんとしないとだめ
- スケジュールが決まっている
- チームで対応するしかなかった
- このプロジェクトですれ違いもあったチームが噛み合うようになった
- 建前とか遠慮をする余裕もなかったため
- ヤフートラベルとの一休の統合
- トップダウンでどこまで整理すべきかが GoTo トラベルで学べたおかげでそこまで大変じゃなかった
- チームの練度があがっていた
チームマネジメントで意識していること、リモートワークで変わったこと
伊藤さん
- ソフトウェアを素早くデリバリーできることの1点のみ意識
- 価値提供の早さを崩さない
- リーダー候補の数だけチームを作ろうとした
- 業務や顧客のためにチームを作るものなので、人ベース案は社長から NG が出た
- ドメインでチームを切ることを再認識した
- 横断系のチームはミッションは設定していない
- 技術支援はCTO、データサイエンスは社長のチーム
- やりたいことを定期で伝えて動かしている
- 技術支援はCTO、データサイエンスは社長のチーム
柄沢さん
- リモートワークで変わったことはプロダクト開発ではない
- 入ったタイミングがコロナ禍に突入したタイミングだったため
- 雑なコミュニケーションをなくした
- 議事録を絶対残す
- Slack へ全社通知
- Slack のプライベートチャンネルは絶対の理由が必要
- チームへの意思決定はコンテキストを残す
- 採用活動をしている理由など
- 昼に社内 Podcast をやって伝えたり
- 議事録を絶対残す
- 定量的な数字を決めるとハックができてしまう
- ユーザーに提供する価値を失わないようにする
- 最上位に抽象的な目標をたてる
- その下に定性的な目標を置くと目線がずれない
所感
めっちゃ面白かった。
CTO が考えていることのエッセンスを知ることができました。
アフタートークの「30代は家庭的な悩みが多いけど、45歳にもなると老眼で辛いとかそういう話も面白いかも」と言ってたので、この話をめっちゃ聞きたい。
同じぐらいの歳なので、最近目が悪くなりすぎて本当に辛いんですよね。
(同年代なのにステージが違いすぎることは一旦おいておこう。)
あと、これだけ有名な会社でも採用はやっぱり苦労しているんですね。
エンジニアをなかなかみつけることができないのはどこも一緒ですね。