株式会社ターン・アンド・フロンティアのイベントです。
中山はるなさんが執行役員になってたのに驚いて申し込んでしまいました。
前座で今日のイベントの参加者の地域を聞いてました。
場所 | 率 |
---|---|
大阪 | 61% |
大阪以外の関西圏 | 14% |
東京 | 11% |
その他 | 14% |
やっぱり関西強いですね。
これだけは知っておきたい「新しい大阪リージョンの基本情報」
講師:エンジニア 坂下 朱紀氏
大阪に縁もゆかりもないエンジニアさんとのことです。
大阪リージョンについて
- 2018/2/13 大阪ローカルリージョン先行サービス開始
- 2021/3/2 開設、東京リージョンからちょうど10年
- フルリージョン化、3AZ
- 東京リージョンとの違い
- サービス数が少なく 56、東京は 169
- EC2、コンテナ系は普通に使える
- RDS:Neptune 使えない
- ネットワーク:Client VPN 使えない
- VPN のコンソール画面のメニューが少ない
- ストレージ:FSx, Storage Gateway 使えない
- アプリケーション:MQ 使えない
- エンドユーザーコンピュート:全部使えない
- マネジメント:OpsWorks 使えない
- セキュリティ系:Directory Service, GuardDuty, WAF 使えない
- 分析:Athena, QuickSight, Kinesis Video Streams, Kinesis Data Analytics 使えない
- 開発:CodeDeploy 以外は使えない
DR について
- バックアップとリストア
- S3 を大阪にレプリカ、障害時に S3 からリストア
- 障害時に EC2 だけ起動し直す
- パイロットライト
- S3 を大阪にレプリカ、RDS レプリケーション
- 障害時に EC2 だけ起動し直す
- ウォームスタンバイ
- 低スペックで EC2/RDS を準備
- 障害時に Route53 で向きを変える
- マルチサイト(ホットスタンバイ)
- 同じものを準備
- 障害時に Route53 で向きを変える
まとめ
- 選択の幅が増えた
- 使用できないサービスに注意
- 国内で DR ができるようになった
「実際に大阪リージョンにサーバを立ててみよう!」
講師:エンジニア 西橋 奈央氏
リトルマーメードのウツボが好きだそうです。
EC2 インスタンス構築実演
- 第6世代の Arm がない、x64 のみ
- ボリュームは gp3 にすると最低 IOPS が 3,000 からになる
レイテンシー検証
大阪リージョン
$ ping 13.208.137.92 PING 13.208.137.92 (13.208.137.92): 56 data bytes 64 bytes from 13.208.137.92: icmp_seq=0 ttl=242 time=32.402 ms 64 bytes from 13.208.137.92: icmp_seq=1 ttl=242 time=13.770 ms 64 bytes from 13.208.137.92: icmp_seq=2 ttl=242 time=10.109 ms 64 bytes from 13.208.137.92: icmp_seq=3 ttl=242 time=20.020 ms 64 bytes from 13.208.137.92: icmp_seq=4 ttl=242 time=16.969 ms ^C --- 13.208.137.92 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 10.109/18.654/32.402/7.623 ms
東京リージョン
$ ping 54.250.61.180 PING 54.250.61.180 (54.250.61.180): 56 data bytes 64 bytes from 54.250.61.180: icmp_seq=0 ttl=237 time=41.917 ms 64 bytes from 54.250.61.180: icmp_seq=1 ttl=237 time=13.773 ms 64 bytes from 54.250.61.180: icmp_seq=2 ttl=237 time=26.167 ms 64 bytes from 54.250.61.180: icmp_seq=3 ttl=237 time=36.670 ms 64 bytes from 54.250.61.180: icmp_seq=4 ttl=237 time=24.189 ms ^C --- 54.250.61.180 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 13.773/28.543/41.917/9.876 ms
バージニア北部リージョン
$ ping 107.22.41.82 PING 107.22.41.82 (107.22.41.82): 56 data bytes 64 bytes from 107.22.41.82: icmp_seq=0 ttl=235 time=190.713 ms 64 bytes from 107.22.41.82: icmp_seq=1 ttl=235 time=193.564 ms 64 bytes from 107.22.41.82: icmp_seq=2 ttl=235 time=200.965 ms 64 bytes from 107.22.41.82: icmp_seq=3 ttl=235 time=204.297 ms 64 bytes from 107.22.41.82: icmp_seq=4 ttl=235 time=223.886 ms ^C --- 107.22.41.82 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 190.713/202.685/223.886/11.675 ms
兵庫県からの検証してみました。
- ping は大阪少し速い
- 大阪: 18.6msec
- 東京: 28.5msec
- 米国:202.6msec
- http は東京大阪あまり変わらず、米国は少し遅い
「大阪リージョンのはじめ方」
講師:執行役員 中山 晴菜氏
- 新しいシステムを構築
- 東京リージョンから引っ越し
- EC2 であれば
- AMI 作成、リージョン間コピー、コピーから起動
- 注意点
- 停止時間が発生する
- EIP 取り直し
- DNS の切替対応
- サービスによっては作り直し
- EC2 であれば
- 東京リージョンとの DR
- どのような DR 構成をとるか?(最初の説明のどれにあたる?)
- RTO, RPO, コストを天秤にかける
- BCP 訓練はしたほうが良い
- どのケースでもテスト検証はしっかりしましょう
所感
いまさらチャンネル で見ることはありましたが、久しぶりに Live ではるなさんの講演を見ましたが相変わらずおしゃべり上手でした。
チャンネル登録者2万5千人近くですごい。
いろいろ強い方なので執行役員になるのもうなずけます。
大阪リージョンは軽く触って、セキュリティ系が弱い(GuardDuty が無い)辺りが痛いかなーと思ってましたが DR 対策に使うには十分な感じですね。
普段使わないサービスも含めて利用できないサービスを知ることができたのが良かったです。
ただ、この使えないサービスは明日には変わっている可能性もあるのが AWS のいいところでもあり怖いところでもあります。
エンドユーザーの多い東京リージョンをメインで使うことは続きそうですが、大阪も普通に選択肢に入るので、上手いこと使い分けて行きたいと思います。