Storage-JAWS 第0回目(横浜支部との共催)のイベントでした。
AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や情報発信をしていくコミュニティです。
セッション
昔話で振り返るAWSの歴史 ~ストレージ編~
佐々木拓郎さん
- S3
- 中心となるサービスの作成
- インターネット時代の malloc となる S3
- 意識しなくても使われている
- EBS
- ハードウェアに最も近い EBS
- 初期はトラブルが多かった
- s3fs
- 共有ストレージ欲しい
- S3 をファイルストレージとして利用
- 現実的には難しい、構造的にレスポンスが遅く、不具合が起こりがち
- EMRFS など S3 を分散したファイルシステムは多くの製品で取り入れられている
- EFS
- 2015年にやっと登場、ただし EBS の 1/10 ぐらいの性能で遅い
EFS は待ちわびててやっと出たけど、東京リージョンになかなかこなかったですね。
2018年にはきたけど、そのころにはあまり使わなくなっていたので、本格的には使ったことがないです。
Snowデバイスってどんなもの?
焼尾徹さん
- Snowball
- 28TB NVMe or 80TB HDD ストレージ
- IAM 権限で操作なので、セキュリティ的にも安心
- Snowcone
- リージョナルサービス
- 注文したリージョンにロックされるので海外などには持っていけない
トレーラーをストレージにした Snowmobile はハードウェアの劣化も問題になったりで、すでに廃っているそうです。
それであれば、Snowball をたくさん使えばいいと。
re:Invent で Snowmobile が会場にきたのは笑撃的だったことを思い出しました。
”はじめまして、Storage-JAWS”をやるにはロゴが必要だった話
sanbongawaさん
ロゴの中の水しぶきが UTF-8 で「storega↵」と書かれている!
ComputeOptimzerを活用してEBSのボリュームタイプを最適化しようとした話
三本 匠悟さん
- Compute Optimzer
- 機械学習を利用してユーザーに最適なサイズを提案してくれるサービス
- EC2, Auto Scaling グループ, EBS ボリューム, Lambda, Fargate に対応
社内に1,800もの EBS ボリュームがあって gp2 から gp3 にするだけで、1,000万円/年の削減ができたと!
塵も積もれば山となるですね。
意外と知らない?Amazon S3 ストレージクラスのおさらい
SUZUKI Masakiさん
- S3 ストレージクラス
- Standard : 取り出し課金なし、他はすべて取り出し課金あり
- Standard IA : アクセス頻度が月1回程度向け
- IA One Zone : AZ 1 つになるので可用性が低い
- Inteligent-Tiering
- 実際のアクセス頻度に応じて自動でストレージクラスを変更してくれる
- Glacier も選択にするなら許可設定が必要
- S3 Glacier
- Instans Rerieval : 即時取り出し可能、4半期に1回程度のアクセス向け
- Flexible Retrieval : 3-12時間の取り出し時間、年1回程度のアクセス向け
- Deep Archive : 12-48時間の取り出し時間、年1回未満程度のアクセス向け
よく見かける鈴木さんは DeNA だったんですね。
S3 のストレージクラスは、ライフサイクル設定で IA クラスには移行することはありますが Glacier は使ったことがない状況です。
Inteligent-Tiering 知らなかったので、試してみようと思いました。
オブジェクトストレージゲートウェイ:NooBaa
utuboさん
k8s というのがハードル高い!
所感
AWS といえば S3 なのにストレージ専門の支部って意外となかったんですね。
AWS 使うなら基本的に抑えておくべきところの話が中心でした。
Compute Optimzer や Inteligent-Tiering などの機械学習系はちゃんと知らなかったので、試してみたい。